初心者が実務レベルのPython技術を身に着けるなら、オンライン学習サービスのPyQを利用してみるのも良いでしょう。
ここではPythonを高レベルに、体系的に学びたい方へ、PyQの概要や良いところをご紹介します。
PyQとは?
PyQは今大人気のプログラミング言語であるPythonの学習環境を「本気で学びたい人」に向けて発信しているオンライン学習サービスです。
株式会社BePROUDが運営しています。日本でPythonが流行り始めてのはここ3〜4年ですが、BePROUDは2008年から今日までずっとPythonでのシステム開発を手がけています。
PyQではその蓄積されたノウハウを活用し、プログラミングを学びたい人にとって何が必要かを考えた学習環境になっており、受講者の94%が期待通り以上という高い評価を得ています。
PyQの学習コース
PyQはプログラミングの初心者から、すでにPythonでシステム開発ができる方や他のプログラミング言語に精通している方向けまで、幅広い学習者を想定したコースが開設されています。いくつか見てみましょう。
Pythonプログラミングをはじめよう
全くのプログラミング未経験から仕事で役に立つレベルのPythonスキルを身に着けるためのコースです。
Pythonでの計算方法や条件分岐、リスト、for文での繰り返し、ファイル読み込みなど、どのプログラミング言語でも使える基礎中の基礎を学べます。
Pythonは強力なプログラミング言語で、学べば学ぶほどより効率的にプログラムを書けますが、このコースだけである程度のプログラムは書けるようになるでしょう。
Python文法を実務レベルに深めよう
Python公式ドキュメントを参照しながら、より深くPythonを使えるようになるためのコースです。
ソートや集合、さらにはオブジェクト指向など、より実践的なことが学べるようになっており、実務レベルというに相応しい内容になっています。
プログラマー向けPython文法速習
すでに他のプログラミング言語を習得済みな人が「速習」するためのPython文法コースです。
ある程度「分かっている」ことが前提でカリキュラムが進むので、初心者向けではありませんが、他の言語に精通している人にとっては短時間でPythonを学ぶことができるのでおすすめです。
Webアプリ・API
WebアプリやWebAPIをPythonで作れるようになるためのコースで、超本格的です。
WebAPIとはアプリケーションのプラグインのようなもので、WebAPIを外部に公開することで自身が作ったWebアプリのデータを活用して、より便利に使ってもらったりすることができるようになります。
コース内容はPythonだけに止まらず、HTML&CSS、SQLなどの他の言語も包含しており、さらにFlaskやDjangoなど、PythonでWebアプリを作る際に役立つフレームワークの使い方も学べるので「このコースを一通りこなせばWebアプリやWebAPIが作れるようになるな」と感じさせてくれる内容となっています。
統計分析
Pythonには統計分析を行うための便利な機能が揃っていますが、このコースではそれらの便利機能の使い方を学べます。
具体的には、NumPy, Pandas, Jupyter Notebookなどで、それらを使った統計分析や機械学習のカリキュラムが組まれています。
PyQの料金
PyQには2つのコースが用意されています(ここでは個人プランについてご紹介します)。
ライトプラン
PyQのほぼ全ての機能を利用でき、全てのカリキュラムで学習できます。
料金は1か月3,040円と、1月あたりPythonの技術書一冊分くらいの価格で、基礎からWeb開発、機械学習などの学習コンテンツと1,000以上の問題が提供されているので「圧倒的に破格」です。
PyQを運営している株式会社BePROUDはPython関連の書籍をいくつも出版しており、Pythonのエキスパートが作成したコンテンツなので、この価格で提供されているのは本当に凄いです。
スタンダードプラン
ライトプランの内容に加え、プロから受講者へのPython学習サポートを包括しているプランです。
具体的には過去PyQに投稿された質問の閲覧が可能になるのと、問題に詰まったときなどにPyQ内の有識者に質問ができる点が追加されます。
問題に行き詰まったときは受講者のコードを確認し、エラー個所をそのまま指摘してくれる場合もあり、ライトプランに比べよりスムーズに学習できるようになっています。
実際、プログラミング学習において挫折しやすいのは「書いてある通りにやってるのになぜかプログラムが動かない」場合が多いので、聞きたいときにすぐプロに質問できるのはとてもありがたいです。
料金は1か月8,130円と少々お高めですが、Web開発や機械学習、数学的アプローチなどのカリキュラムは難易度も高くなってきますので「難しいところを進める時だけスタンダードプランにし、終わったらライトプランに戻す」といった使い方もできます。
PyQの良いところ
ここまでもちらちらと出してきましたが、ここでPyQの良いところです。
初心者向けのカリキュラムが豊富
PyQは初心者向けのカリキュラムが豊富で、プログラミングを本当に全くしたことがない人でも問題なくステップアップしていけるカリキュラムとなっています。
筆者はPythonの使い方を一通り覚えましたが、正直「PyQ一つで必要なことはほぼ全て覚えられそうだな」と思っていますし、ただ覚えるだけでなく質という点でも安心できる運営だなと感じています。
ブラウザ一つで学習環境が整う
PyQはブラウザ一つでPythonの学習を進められます。何かをインストール必要が全くありません。
本来Pythonの学習と言えば、Pythonをインストールして、pipやAnacondaを追加でインストールして...といった環境構築が必要なんですが、PyQがあればデータ分析や機械学習ですらブラウザ上のみで完結します。
当然ブラウザがあればいつでも学習できるので、パソコンがあるところならどこからでもアクセス可能です。
Pythonのプロから学習サポートを受けられる
筆者が最も素晴らしいなと思っているのがこの学習サポートです。
単純にプログラミング学習のハードルがぐぐっと下がります。カリキュラムが用意されているとはいえ、メンターがいなければ分からない問題に直面したときにモチベーションが激減してしまうので。
学習サポートを受けるためにはスタンダードプランに入る必要はあります。
しかし、いつでもプロに質問できる環境という点で類似性のある「オンラインプログラミングスクール」だと1か月で15万円とか掛かってしまうので、それに比べたら月8,130円は本当に安いです。
PyQの問題点
PyQの問題点も考えてみました。
ディープラーニングのカリキュラムがない
機械学習の一つにディープラーニングがあります。ディープラーニングは深層学習とも呼ばれ、画像解析や自然言語処理などの分野で従来の機械学習モデルよりも優れた結果を出せることで、ビジネスレベルでもよく使われるようになってきている技術です。
PyQではディープラーニングを学習できるカリキュラムがないので、ディープラーニングを学びたい場合は別の学習サイトを使う必要があります。
PyQはこんな人におすすめ!
PyQはプログラミング初心者〜中級者であれば誰にでもおすすめなオンライン学習サービスですが、将来プログラマーになりたい!と考えている方にとって一番おすすめです。
PyQのカリキュラムは実務で使えるレベルを想定して作られています。
技術書で学習することも非常に重要なことですが、技術書はアカデミックな内容であることが多く、実務的ではありません。
その点PyQは実践で使えるような内容で作られているので、将来ITエンジニアを目指している方にとって心強い味方になってくれるでしょう。
PyQのSNSでの評判
最後にSNSでの評判を見ていきましょう。
また、YoutubeにPyQの使い方がわかる動画がありましたので、こちらも参考にしてください!
最後に
PyQは「将来プログラミングで食べていく」「今やってる仕事をプログラミングで自動化したい」といった方向けに、本格的にPythonを学べる非常に高コスパなPythonのオンライン学習サービスということがお分りいただけましたか?
プログラミングはある程度できるようになると、色々なものが作れるようになるので、本当に面白いです。特にWeb上の情報を効率よく収集するためのスクレイピングや、簡単なアプリケーションが作れるようになるだけで日々の作業がグッと楽になったりします。
ぜひPyQでPythonをマスターしてください!